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身代わり

 

「明美、明美!しっかりするんだ!」

それは、本当に突然のことだった。

母が交通事故で病院に運ばれたと連絡が入り

父と私は、急いでかけつけたのだった。

「ママ!」

意識不明の重体で、私たちの呼びかけに答えなかった。

「残念ですが、てのつくしようがない状態です。」

そう冷たくつきはなすように医師がいった。

そして母は、一度深く息をした後に帰らぬ人となった。

 

あわただしいお葬式が終えた後、

母の写真を寂しく見ている父が悲しかった。

それに二人だけになった部屋は、よけいに寂しさを感じさせる。

{こんなんじゃぁだめだわ、私が元気をださなくちゃ!}

「パパ!元気を出して。パパには由美がいるわ。」

そう父に話しかけた。

私の声に気付いて、父はふりかえった。

「あぁ、そうだね。パパには由美がいるね。」

その声は弱々しく、やっとのおもいで答えたという感じだった。

「そうだよパパ。由美がママのかわりになってあげる。

だから元気になってね。」

そういって笑ってみせたが、私のその笑顔は

こわばっていたにちがいない。涙をこらえていたからだ。

私は、その日をさかいに父の様子が少しずつ

変わってきていたことに気付きもしなかった。

 

私は毎朝、父の食事などの支度をし、仕事に送り出してから

学校へとでかけるのだったが、

今日はいつもとはどこか様子がちがっていた。

「パパ、いってらっしゃい。」

そういつものように笑顔でいうと

「由美、いってらっしゃいのキスをしてくれ。」

と、父はとんでもないことをいいだしたのだ。

「な、なぁに?キスって?やだぁパパ。」

私は、冗談をいっているのだと思ったのだが

「なにをいってるんだい。由美はママのかわりをするんだろ?

だからキスをしてくれ。」

と真顔で父は答えた。

私はとつぜんの言葉に少しだけ躊躇したが、

しぶしぶ父にキスをした。

「これでいい?」

「これからは朝と家に帰った時、毎日キスをするんだよ。じゃあ

いってくるね。」

その日から私は父とのキスを毎日するようになったのだ。

 

日をかさねるにつれて、父とのキスは濃厚なものとなっていった。

そんなある日、父はとうとう口の中に舌をいれてくるまでに

なってしまったのだ。

「パパやめて!私たちは親子なのよ。」

「親子だからいいじゃないか。由美、愛してるよ。」

そういって私を強く抱きしめた。

これは父が私にたいしての愛情表現なんだと自分にいいきかせ

「わたしもパパのことを愛してるわ。」

と答えるしかなかった。

 

次の日、いつものように父を玄関先で、でむかえたのだが

父はとても機嫌が悪いようだった。

「おかえりなさいパパ。」

「由美、話があるんだ。リビングにいきなさい。」

いつになく強い口調だった。

わたしは、なにやら不安に感じながらリビングにむかった。

「なあに?パパ、話って。」

びくびくしながらそうたずねた。

「今日、おまえの学校の前をとおりがかったんだが、

グランドで若い男と楽しそうに話をしていたのを、

偶然見たぞ・・・。あの男はいったいだれなんだ!

おまえとはどういった関係だ!」

いまにもぶたれるのではないかとおもえてしまうけんまくだった。

「パパ、おちついて!あの男の人はバレー部の顧問で

最近、部活動にこない私を心配して話しかけてくれていた

だけなの。それに、バレー部をやめることもはなしていたの。」

父のめんどうをみるためにバレー部をやめることにしたのだった。

そう話すと、納得したようだった。

「由美、ママのようにパパをおいていかないでくれ。

愛してるよ。だれよりも。」

私が誰かとつきあって結婚をすれば、父は本当に独りぼっちに

なってしまうのだ。そう思うと胸がしめつけられる思いがした。

「パパ、由美もパパのことが大好きだから、独りぼっちには

しないよ。だから安心してね。」

そういってキスをした。

 

それは、その日の夜におこった。

私がうとうとしていると、父が私の部屋に入ってきたのだ。

「パパ?どうしたの、こんな時間に。」

「由美、パパはママが亡くなってから今まで悩んでいたことがあったんだよ。」

そういって父は近づいてきたため、私はベットからおきあがった。

「なに?パパ。」

「ああ、それはパパと由美のことなんだよ。

でも、解決方法を思いついたんだよ。」

「な、なに?解決方法って。」

私は、なんだかいやな予感がした。

「簡単なことだったんだよ。

由美がママのかわりに、パパのお嫁さんになればいいんだ。」

「えっ?何をいってるの?パパ!

私たち親子なんだよ。

パパ、しっかりして!」

父の言葉に驚き、思わずさけんでしまった。

「さあ由美、パパの赤ちゃんをやどして家族を作ろうね。」

父は一人の男ととなって、わたしに襲いかかってきた。

「パパ、近親相姦はだめぇ〜!やめて!」

父にパジャマを引き裂かれ、私は犯された。

初めての人が父で、しかも強姦なんて。

「痛い、痛いよぉ。」

「由美、これでお前はパパのものになったんだよ。

これからは、毎日お前を抱いてやるからね。」

「パパは狂ってる!やめて、こんなこと。」

「由美はパパとママが愛しあって生まれたんだよ。

それとおなじなんだよ。パパの由美への愛を

すべて子宮で受けとめるんだ!」

「いやぁ〜!入ってくる。赤ちゃんができちゃう!」

父は夜が明けるまで、何度も何度も私を犯した。

 

それからは毎日、何度も父に中出しされるようになった。

「パパ、もうやめて!中に出すのは!

また妊娠しちゃう。」

「そうなったら、おろせばいいだけだろ。」

私は、いつのまにか父にとっての性処理用の道具になっていた。

セックスだけの母の身代わりとして。

 

END

 

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